柳澤神社 豊臣秀長治めた郡山城 本丸跡に鎮座
奈良県大和郡山市の郡山城跡に鎮座する柳澤神社は、江戸時代の名家・柳澤家ゆかりの神社です。歴史と自然が調和した魅力で立身出世・満願成就、学問成就・知恵向上、開運招福などのご利益があると言われています。
柳澤神社

目次
柳澤神社の由来
柳澤神社の由来と祭神
柳澤神社は、江戸幕府の5代将軍・徳川綱吉の側用人として権勢を振るった柳澤吉保(やなぎさわ よしやす)公を主祭神として祀っています。
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創建の経緯: 明治維新後の1880年(明治13年)、旧郡山藩士たちが恩徳をしのび、藩祖の父である吉保公を祀るために創建しました。
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場所の変遷: 最初は二の丸跡(現在の郡山高校付近)に建てられましたが、1882年(明治15年)に現在の本丸跡へと移されました。

柳澤吉保
柳澤吉保(やなぎさわ よしやす)は、江戸時代中期に第5代将軍・徳川綱吉の側近として活躍した人物です。
低い身分からスタートしながら、綱吉の絶大な信頼を得て、最終的には大名(甲府藩主)にまでなられた方になります。
1. 異例の出世街道
吉保はもともと、綱吉が館林藩主だった頃からの家臣でした。綱吉が将軍になると、吉保も幕府に入り、「側用人(そばようにん)」という役職で頭角を現します。
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側用人とは: 将軍の言葉を老中たちに伝え、逆に老中の意見を将軍に伝える「パイプ役」です。
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権力の集中: 綱吉が老中を通さず直接政治を行おうとしたため、その窓口である吉保に凄まじい権力が集まりました。
2. 綱吉時代の政治と「生類憐みの令」
吉保は、綱吉が掲げた「文治政治(武力ではなく学問や礼節で治める政治)」を実務面で支えました。
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生類憐みの令: 当時、極端な動物愛護令として庶民を苦しめたとされるこの法律も、吉保がその運用を指揮しました。
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学問の振興: 儒学を重んじ、湯島聖堂(聖堂学問所)の整備などにも関わりました。
3. 文化人としての側面:六義園(りくぎえん)
吉保は政治家としてだけでなく、和歌や茶道に精通した高い教養を持つ文化人でもありました。
彼が自ら設計を指揮し、7年の歳月をかけて造り上げたのが、東京・駒込にある六義園です。この庭園は、和歌の趣味を反映した繊細で美しいデザインが特徴で、現在も特別名勝として親しまれています。
4. 歴史的な評価
かつては、綱吉とともに「政治を乱した側近」として、時代劇などでは悪役(権力にすり寄る狡猾な人物)として描かれることが多くありました。
しかし近年の研究では、「将軍の独裁体制を支え、官僚機構を効率的に動かした有能な実務家」として、その手腕が再評価されています。
ご利益
吉保公がいわゆる「叩き上げ」で高い地位にまで登り詰めた人物であることから、主に仕事運や出世に関するご利益で知られています。
主なご利益は以下の通りです。
1. 立身出世・満願成就
柳澤吉保公は、徳川綱吉公に仕え、低い身分から大名にまで異例の出世を遂げた人物です。その類まれなる出世運にあやかろうと、キャリアアップ、昇進、商売繁盛を願う参拝者が多く訪れます。
2. 学問成就・知恵向上
吉保公は政治家としてだけでなく、儒学や和歌などの学問にも深く通じた教養人でした。そのため、合格祈願や学力向上、知恵を授かるといったご利益も期待されています。
3. 開運招福
一族の繁栄を築いた歴史から、運を切り開き、家を興すといった開運の力があるとされています。
見どころ
1. 郡山城の本丸跡という特別な立地
柳澤神社は、かつての郡山城本丸(中心部)**に建てられています。周囲を内堀と重厚な石垣に囲まれており、参道を歩くだけで城郭の威容を感じることができます。
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天守台展望台: 本殿のすぐ裏手には修復された天守台があり、そこからは大和郡山市街だけでなく、遠く平城京大極殿や薬師寺、若草山まで一望できる絶景スポットです。

2. 「金魚のまち」のルーツに触れる
大和郡山が「金魚のまち」として知られるようになったのは、柳澤家と深い関わりがあります。
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歴史的背景: 祭神である柳澤吉保の子・吉里(よしさと)が、甲府から郡山に入封した際、金魚の鑑賞・養殖の技術を持ち込んだことが始まりとされています。
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金魚の展示: 境内や周辺では、季節によって美しい金魚が展示されることもあり、歴史と文化の繋がりを実感できます。

大きな金魚の絵馬が飾ってありました。
3. 日本さくら名所100選「大和郡山お城まつり」
春には城跡一帯に約800〜1,000本の桜が咲き誇り、神社はその中心地となります。
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お城まつり(3月下旬〜4月上旬): 境内に屋台が並び、夜間はライトアップも行われ、非常に幻想的な風景になります。この時期には「金魚品評会」なども開催され、最も賑わう季節です。
4. 祭神・柳澤吉保と「柳沢文庫」
この神社は、徳川綱吉の側用人として名高い柳澤吉保を祀っています。
- 柳沢文庫: 神社のすぐ近くにある地方史専門の図書館・美術館です。柳澤家歴代藩主の書画や、将軍綱吉から拝領した貴重な史料などが収蔵されており、歴史ファンにはたまらない場所です。
5. ご神木
大きなクスノキ(楠)があります。これがご神木として親しまれており、訪れる人々に強い生命力を感じさせています。

参拝の作法
参拝の作法
鳥居をくぐる前: 軽く一礼(会釈)をします。

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手水舎(てみずや): 手と口を清めます。

拝殿の前: お賽銭を静かに入れます。
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鈴があれば鳴らします(神様に「参りました」と伝える合図です)。
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二礼: 深く2回お辞儀をします。
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二拍手: 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し下にずらして2回拍手します。その後、手を合わせて感謝や願いを込めます。
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一礼: 最後にもう一度、深くお辞儀をします。
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拝殿の前: * お賽銭を静かに入れます。
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鈴があれば鳴らします(神様に「参りました」と伝える合図です)。
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二礼: 深く2回お辞儀をします。
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二拍手: 両手を胸の高さで合わせ、右手を少し下にずらして2回拍手します。その後、手を合わせて感謝や願いを込めます。
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一礼: 最後にもう一度、深くお辞儀をします。
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経内図

場所情報
〒639-1011 奈良県大和郡山市城内町2−18
無料駐車場

アクセス方法(公共機関利用)
柳澤神社は郡山城跡の本丸跡に位置しており、最寄り駅からは徒歩で向かうことができます。
1. 主要駅からのアクセス
最も便利なのは近鉄郡山駅です。
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近鉄橿原線「近鉄郡山駅」から
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徒歩:約7〜10分
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行き方:西出口を出て線路沿いを北へ進むか、東出口から郡山市役所方面へ進み、お城の堀に沿って歩くと入口が見えてきます。
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JR大和路線「郡山駅」から
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徒歩:約15〜20分
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行き方:駅の西口から直進し、商店街を抜けてお城方面へ向かいます。少し距離がありますが、城下町の風情を楽しみながら散策できます。
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2. バスでのアクセス
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奈良交通バス「やまと郡山城ホール」停留所から
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徒歩:約5分
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法隆寺や西ノ京方面からのバスを利用する場合に便利です。
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営業時間
毎日(月〜日): 9:00〜17:00
お問合せ先
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住所: 〒639-1011 奈良県大和郡山市城内町2-18
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電話番号: 0743-55-1100


